少し前にPCゲーム用にSSDを買ったのですが、CS機でプレイ中のゲームがあるときは全然使わない状態になっていました。せっかくのSSDを遊ばせておくのはもったいと思い、それならノートPCやPS4に外付けして使おうとUSB3.0接続のHDDケースを買ったので、ベンチマークやトラブったことを書いておきます。
環境
PC環境をざっくりと。
- OS…Windows 10 Pro 64-bit
- CPU…Intel Core i5 4670 @ 3.40GHz
- メモリ…8.00GB シングル-Channel DDR3 @ 799 MHz
- マザーボード…ASRock H87M Pro4(USBポートはUSB 3.1 Gen 1対応)
- グラフィックボード…MSI GeForce GTX 1050 Ti 4G OC
HDDケース
購入したHDDケースです。Amazon売れ筋ランキング1位で安かったので、あまり深く考えずに選びました。
写真
SSD
HDDケースに入れるSSDは以下を使用しました。
SK hynix SL308 HFS250G32TND-N1A2A
写真
ベンチマーク
CrystalDiskMarkで速度を測定しました。
まずは参考値としてPC内蔵時(SATA3接続)のもの。ほぼ公式サイトに記載のスペック(Read:560MB/s、Write:490MB/s)通りです。
次にHDDケースに入れてUSB3.0で接続時のもの。うーん思ったより遅い。Readが400MB/s弱出てくれれば良いかなと思っていたのですが…
遅い原因を調査
安物だしこんなものなのかなーと思いつつ、他の人はどれくらいの速度が出ているのかとAmazonのレビューを眺めていると、UASP対応のはずが対応していなかった、というレビューが複数ありました。
まさかと思いCrystalDiskInfoで見てみると、インターフェースがUSBになっています。UASPで接続されていれば、ここがUASPの表示になるはず。
サポートに連絡
念のため他のPCに接続してみてもUASPにならなかったので、Amazonのメッセージセンターからサポートに連絡してみました。するとすぐ返事が来て、ファームウェア更新ソフトウェアと説明書をメールで送ってもらえました。
もらったファイルについては、公開されていない内部向けのものっぽいので詳細を書くことは控えますが、説明書通りの操作で簡単にファームウェア更新ができました。
ファームウェア更新後のCrystalDiskInfo。インターフェースがUASPになっています。
デバイスの名前も「NS1066」から「NS1068」に変わりました。
ベンチマーク(再)
UASP接続になったことを確認して、再度CrystalDiskMarkで速度を測定しました。USB3.0接続時よりわずかにですが速くなっています。正直、期待していた速度ではなかったですが、安物HDDケースにしては十分な性能なのかなとも思っています。
ベンチマーク(再々)
その後、Windows 10 Fall Creators Updateを適用してから再度測定してみたら、ほんのわずかですが速くなっていました。ドライバが更新されたのかも。
まとめ
今回、何が一番書きたかったと言うと、
このHDDケースは「UASP対応」を謳っているのに、対応していない可能性があります。もし対応していなかった場合、サポートに連絡すればファームウェア更新ソフトウェアをもらえます。ということです。
UASP対応品が必要な方は、最初からちゃんと対応しているものを買った方が良いかと思います。
使われているUSB-SATA変換チップをきちんと公開している製品もありますが、ORICOは公開しておらず製造ロットで変わると回答がありました。
この手の商品はUSB-SATA変換チップで性能がほぼ決まると思っていてそれが製造ロットで変わるということはユーザーレビューが意味をなさないということになりますよね(本来、別の製品として取り扱うべき?)
これとは別の製品ですがORICO社のものも候補に挙がっていたのですが、ORICOのものは除外することにしました。